愛すと殺すと
先生の考えは単純。
俺らを寮のある学校に入れることだった。
「そして、一緒に性活させてやろーじゃねーの」
「待って先生、漢字が違う」
「陽ぉ、その女なんて見ないで、喋らないでよ」
「……」
ヤンデレ化してきたのは再会してからだった。
束縛感がヤバくなり、そしてあの殺そうとする試し的なのが行われた。
最初は理解に苦しみ、泣いた。
どうしてこうなったのか、
千晶は俺が嫌いなのか、
いや、そんなはず――
いつから付き合うとか、そーゆーのはない。
愛を求められたら返す、をしていたら、自然にそうなっただけだ。
それがいけないのか、などと悩み、気づいた。
千晶の歪んだ解釈に。
「千晶がのぞむなら、俺は死ぬよ。
千晶以外、大切なものはないから」
そう言うと、嬉しそうに微笑んだ。