愛すと殺すと

「あ、布留。

千晶に使ってもいいぞ?流れで」


「先生何いってんの、セクハラ?」


「いいねぇ、バイト終わりに電マ持った新妻…!
鈍感な彼女はそれが兵器とは気づいてねー…!」


「先生って絶対、“保健室の先生”ってゆー名目で選んだよね、職業」


「今度は人参とかマニアックなのあげよっかな」


遠くで鳥のぬいぐるみになぜかうぃんうぃんって当ててる千晶。

ってゆーかなぜ人参なんだ。


「…肉じゃが作らせて頂きます」

「うわ、もっとマニアックきた!」


だからなんでだよ。


「ってか、それなにー?」

「水」

「わーいっ」


案の定、喜んで砂糖を取りに行った。


「なんのサービス?」


「あー…」


なんて答えようかな、と迷って。



「……感謝?」



「なにそれ」


ふふ、とペットボトルに砂糖を入れながら笑う。
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