愛すと殺すと
人が気持ち悪いと思うようになったのは、6歳の時だった。
お母さんが浮気して行為に耽ってるのをモロに見て、気持ち悪いと思い始めた。
行為が気持ち悪いんじゃない。
行為で出来た人間が気持ち悪い。
そう考えたら己も気持ち悪くて仕方なくなって。
とっても安いからだにしてしまったのは、中二の時だと今思い出した。
いつも一歩引いて見てしまうのは、自分の悪いところだとわかってる。
気持ち悪いから、深く関わりたくないから。
可愛くない性格を隠して、偽った己として世界に関わる。
それが私だった。
はず、なのに。