愛すと殺すと


「あれで付き合ってなかったらヤバイでしょー!

しかもね、寮の部屋も一緒なんだってさ」


「り、寮が?学園がそんなこと許すの…?」


「そー!それがさぁ?

保健の山本と仲良いらしくて、先生が壁ぶち壊して二部屋を一つにしたんだってさ」


「保健の先生が…?」


自ら?

どんな先生だったか思い出してみる。

『あ?怪我したの?だっせぇー』

……
嫌な思い出が出てきた。


「てか、どーしたん?

みいがいきなり人に興味持つなんて…」


「え?…あ、ううん…なんでもない、よ?」


えへへと柔らかく笑うと。


「かっわいいなぁ本当!
みぃマジ天使!」


ぎゅう、と抱かれて顔をしかめそうになった。

だって、くさいんだもん。


「ほ、ほのちゃ…くるしーよぉ」

「もっと苦しくしてやる〜っ」

「きゃぁっ!やめてっ」


マジでやめて、匂いがついちゃう。
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