初めては、あなたと……






でもね……………でも。



「こんな私を好きになってくれたの!!」



ポロポロ涙が溢れてきて、視界がぼやける……







「遥汰は………私の一生の男の人なの。


だから、あんな女なんかに取られたくなかった。」



一人の男が、私を抱きしめて………




「心羽さんは、あんたが思ってるような女じゃない。」





そういった。





それは、わかる。


こんなにたくさんの男を、虜にするくらいなんだから…





でもね、負けたくなかったの。

あの女には。





私の父の、片思いの相手の娘なんかに。






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