初めては、あなたと……
カチッ
赤い明かりが消えた。
ガラガラガラ
香太は、一命を取り留めた。
香太の病室へ向かう。
コンコン
『はい』
『失礼します』
『あ、美綺ちゃん。』
『すみません。私が、もう少し、後少し早く気づいていれば、意識不明の重体なんてならなかったのに…………』
『美綺ちゃんのせいじゃないわ。
それより、早くに通報してくれて、ありがとうね。
後少し遅れれば、危なかったかもしれないって。
感謝しているわ、ありがとう。』
香太のお母さんは、シングルマザーでとても若い。
それに、責任を感じている私に優しく、笑ってくれた。