初めては、あなたと……




香太side________







僕が目を開けると、両側に美綺と、お母さんがいた。



二人とも、涙を流したのか頬に跡がついていた。





美綺の場合は、目が腫れていて……………





僕のために、泣いてくれた。

と思うと、嬉しかった。


けれど心配させてしまった、という罪悪感が心に残っていた。





そんなことをかんがえていると、幼い頃の胸の痛みがぶり返していた。


息をするのが、少し苦しくて…………




しばらくすると、安定した。








< 69 / 201 >

この作品をシェア

pagetop