初めては、あなたと……
香太side________
僕が目を開けると、両側に美綺と、お母さんがいた。
二人とも、涙を流したのか頬に跡がついていた。
美綺の場合は、目が腫れていて……………
僕のために、泣いてくれた。
と思うと、嬉しかった。
けれど心配させてしまった、という罪悪感が心に残っていた。
そんなことをかんがえていると、幼い頃の胸の痛みがぶり返していた。
息をするのが、少し苦しくて…………
しばらくすると、安定した。