初めては、あなたと……

『うん。だけど、なんで？』


そう聞くと、ママは少し微笑みながら話始めた……






『ママもね、イジメられていたっていったけど、ママにも守ってくれる人が居たの。

私は、その人が好きだったんだけど、なくなってしまったの。でもね、今のパパにその人が私を守ってと頼んでくれててね。

未来まで、私を守ってくれたのよ。

だからね、毎日、毎日、感謝しているの。』


私は、その守っていた人がスーパーマンのように思えて、少し、先輩と重なった。



『すごいね。未来まで、なんて………』


ママは、ふふっと笑ったあと



『そうよね、びっくりだわ。

だって、もしかしたらパパみたいな人じゃなかったら守られてないもの。

人当たりがいいのかしらね、ふふっ。』



その後、しばらく空を見上げて、家に帰った。