初めては、あなたと……




お昼休み____




『ねぇ、来て?』


と言って、私の腕を引っ張る椛愛ちゃん。


『うん…………』


そういって、ついてみると、そこは非常階段。



ん??なぜだ…………?



と考える間も与えずに

『ねえ、心羽。なんか、言いたいことあるんじゃないの?いつも、上の空だし……相談なら乗るよ?親友じゃん!』


うぅ………どうしよう。



言ったらいい?でも、引かれちゃう。


どうしよう、どうしよう_______





『あ、あっ……あのね。


私、椛愛ちゃんが好きなの……………』



はわわわわー


言っちゃったっ!言っちゃったっ!




恥ずかしさと、引かれる怖さで下に俯いてしまった。



『……………いいよ………』



ん?



『へ?』


『だからぁ…………いいよ。………』



__________


………………………






えー?ん????

えええええええーーーー!



いいの?いいのー?!

『本当に?!』


目をキラキラさせながら言うと、
少し、驚いた顔で


『う、うん…………。』












< 93 / 201 >

この作品をシェア

pagetop