俺的王道論
第1章 鮎沢学園
「あー・・・、大丈夫?」
学園内の道で男子生徒と女子生徒がぶつかり、女子生徒転んでしまう。
男子生徒が咄嗟に出した手を無視し、女子生徒は彼の顔を見て固まった。
「何か、ついてる?」
あまりにも見られて、少し照れ気味に言う彼。
「あ、何でもない。見かけない顔だけど、転入生か何か?」
男子生徒の手を使わずにスクッと立つと、彼女はお尻の砂を掃いながら言った。
「あ、そう。」
「名前は?」
「大塚・・壱樹。」