君といる幸せ
「ねぇ、今のって…」
「律先輩と隼大先輩よね?」
「もしかして、上から丸見えなの?」
「えっ!だとしたら、うちらマズイんじゃ…」
「香奈美…どうしよう…。隼大先輩にこんなこと知られたら、私嫌よ」
「と、とりあえず、逃げるわよ」
そう言うと、女の子達は逃げて行った。
『なぁ、律。あんなんでよかった?』
「あぁ、サンキュー。てか、そっから俺のこと見えるわけ?」
『いや、声は聞こえたけど、姿は見えねーな。あ、でも、女の子達が逃げて行くのはバッチリ見えたぜ?何かあるだろうと思って、カメラに収めたけど、見るか?ちゃーんと女の子達の顔、写ってるぜ?』
「ふーん。お前にしては気が利くじゃん」
『マジ?もっと褒めて?』
「あぁ、あとでな」
『ちょっ…律!』
そう言うと律は電話を切った。
そして、柚姫に近付いた。