君といる幸せ
律が教室に戻ると、隼大がニヤニヤしていた。
そして1限が終わると、隼大が律の所にやってきた。
「よう」
「さっきはサンキュー」
「さぁ、説明してもらおうか?」
「……その前に写真」
「はいはい。………ほら、よく撮れてるだろう?流石俺の一眼レフ」
「……本当だ。はっきり顔が写ってるな」
「だろう?」
「で?その女の子達、お前に何したわけ?」
「………」
「はぁっ?黙りかよ。そりゃぁないぜ、律」
「何処から説明しようかと考えてた」
そう言うと、律は隼大と屋上に向かった。
誰もいない場所で2人きりになると、柚姫との出逢いから今までにいたる経緯を話し始めた。
話を聞いた隼大は目を見開き、驚いた表情をしていたが、律は構わず話を続けた。