君といる幸せ
それから5人は、先程の会話なんてまるでなかったかのように、楽しみながらご飯を食べた。
「そう言えば、今朝の掲示板見た?」
「あぁ、あれね。あの記事、写真部が貼り出したものだから、俺も知ってるってわけよ」
「そっか、隼兄は写真部だったっけ」
「あぁ。で?あの記事がどうしたわけ?」
「今、1年の間であの記事の話題で持ちきりなのよ」
「へぇー。どんな風に?」
「写真部を怒らせると大変なことになるってね」
「あの記事、ちゃんと抑止力になってるわけね。なら作戦は成功だな。流石、写真部部長」
「何、あの記事隼大が関わってるわけ?」
「ん?あぁ、頼まれたんだよ。自分じゃ動けないから助けてくれってな」
「誰に?」
「それは内緒。そいつと約束したんだよ」
そう言った隼大は、ニヤニヤと笑いが堪えきれないようだった。
そんな隼大の様子に、律は居心地が悪くなり、その場から立ち上がった。