君といる幸せ



それから5人は、先程の会話なんてまるでなかったかのように、楽しみながらご飯を食べた。









「そう言えば、今朝の掲示板見た?」

「あぁ、あれね。あの記事、写真部が貼り出したものだから、俺も知ってるってわけよ」

「そっか、隼兄は写真部だったっけ」

「あぁ。で?あの記事がどうしたわけ?」

「今、1年の間であの記事の話題で持ちきりなのよ」

「へぇー。どんな風に?」

「写真部を怒らせると大変なことになるってね」

「あの記事、ちゃんと抑止力になってるわけね。なら作戦は成功だな。流石、写真部部長」

「何、あの記事隼大が関わってるわけ?」

「ん?あぁ、頼まれたんだよ。自分じゃ動けないから助けてくれってな」

「誰に?」

「それは内緒。そいつと約束したんだよ」








そう言った隼大は、ニヤニヤと笑いが堪えきれないようだった。
そんな隼大の様子に、律は居心地が悪くなり、その場から立ち上がった。




< 114 / 331 >

この作品をシェア

pagetop