君といる幸せ
*落ち着く存在
それから2人は第二保健室でちょくちょく会うようになっていた。
そんなある日の放課後。
「律先輩は、お菓子何が好きなんですか?」
「俺?……チーズケーキかな」
「チーズケーキ」
「何、柚作ってきてくれるわけ?」
「はい。じゃぁ次は、チーズケーキを作ってきますね」
「サンキュー」
律は柚姫の頭を撫でた。
「あ、律先輩。紅茶のお代わりしますか?」
「あぁ、悪い」
「いいえ~」
律からマグカップを受け取ると、柚姫は2人分の紅茶を作り始めた。
柚姫が第二保健室に入り浸るようになってからというものの、律から柚姫の分のマグカップも置いておけばどうかと、提案があったのであった。
柚姫は、律に言われた通り、次の日にはもうマグカップを用意し、今では柚姫が飲み物を入れる担当となっていた。