君といる幸せ
「えっ?!隼兄…ここに奏兄がいる」
「っ!兄貴!?」
「穂波……隼大」
「奏兄が花菜の婚約者ってこと?」
「あぁ…。花菜から穂波という名前の友達がいるとは聞いていたが、やっぱりお前だったか」
「っ…」
穂波はまさかの展開に、驚いていた。
そして、それと同時に怒りが増してきた。
穂波は奏大に近付くと、頬を叩いた。
いきなりの展開に、その場にいた全員が驚いた。
「…何をする」
「だって…花菜が倒れたのって奏兄のせいでしょ?私…許さないんだからっ!」
「……どういうことだ?」
「奏大さん…。花菜は倒れる前に、奏大さんの仕事用の携帯に電話をしたんです。そしたらいきなり花菜が倒れて…」
「花菜に何て言ったのよ!?」
「…電話?」
奏大には身に覚えがないらしく、頭を捻っていた。
すると、創が思い出したように口を開いた。