君といる幸せ
「何なんだ?アイツ…」
「律」
「…何だよ」
「花菜と寄り道して帰りたいんだけど…貴方も来る?」
「…あぁ」
「じゃぁ、駅前で待ち合わせね」
「は?」
「当たり前。貴方と一緒に帰っただなんて知られたら、女の子達からバッシングを受けるわ」
「お、おい…」
「じゃぁ、先に行ってるわね」
そう言うと、あかねは先に行ってしまった。
律も急いで荷物を纏めると、待ち合わせ場所に急いだ。
しかし、まだあかねと花菜は来ておらず、律は待たされる羽目になった。
学校の外へ出ても有名な律。
遠巻きに女子達の視線が刺さり、段々と不機嫌になってきていた。
すると、ようやくあかねと花菜が現れたのであった。