君といる幸せ




次の日。


今日は律1人で登校すると、教室には行かずにそのまま第二保健室へと向かい、柚姫にメールを送りながら歩いていた。





すると、柚姫からの返信は、思いのほか早く返ってきた。
律が第二保健室に着いたソファーに座っていると直ぐににやってきたのであった。









「律先輩。おはようございます」

「あぁ」

「昨日は、すみません。私がメール送ったのタイミングが悪かったみたいで……律先輩!?」








柚姫は驚きの声を上げた。



それもそのはず。
柚姫が話し掛けていると、いきなり律が抱きしめてきたのだった。








「律先輩?」

「……柚、悪い。もうちょっとこのままでいさせて?」








そう言うと、律は柚姫のことを抱きしめたままソファーに座った。
柚姫は何も言えず、律にされるがままであった。


< 133 / 331 >

この作品をシェア

pagetop