君といる幸せ
次の日。
今日は律1人で登校すると、教室には行かずにそのまま第二保健室へと向かい、柚姫にメールを送りながら歩いていた。
すると、柚姫からの返信は、思いのほか早く返ってきた。
律が第二保健室に着いたソファーに座っていると直ぐににやってきたのであった。
「律先輩。おはようございます」
「あぁ」
「昨日は、すみません。私がメール送ったのタイミングが悪かったみたいで……律先輩!?」
柚姫は驚きの声を上げた。
それもそのはず。
柚姫が話し掛けていると、いきなり律が抱きしめてきたのだった。
「律先輩?」
「……柚、悪い。もうちょっとこのままでいさせて?」
そう言うと、律は柚姫のことを抱きしめたままソファーに座った。
柚姫は何も言えず、律にされるがままであった。