君といる幸せ



そして次の日。
律は花菜と一緒に登校していた。
いつもであれば、あかねも一緒に登しているのだが、今日は早く行かなければいけないとかで、先に行ってしまったのだった。








「りっくん、またね」

「あぁ」









下駄箱のところで花菜と別れた律は、イヤフォンを耳に付け、自分の教室に向かった。
女の子達の声を遮断させるために毎回それを行う律。
花菜が高校へ入学する前は、通学中から行っていたが、花菜と一緒に通学している今、下駄箱のところで付けるのが日課となっていた。




教室へ行くと、律は自分の席に座り、そのまま伏せて眠ってしまった。



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