君といる幸せ
相変わらず、近づくなオーラを放つ律。
クラスメイトは誰一人として近づこうとはせず、遠くから見守っていた。
そんな中、隼大は登校してくると、真っ先に律の側へ駆け寄ると、律の耳に装着されているイヤフォンを外した。
「よう律。おはよう」
「……あぁ」
「さて、昨日の話を聞かせてもらおうかね」
「………」
「忘れたとは言わせないぜ?」
そう言うと、隼大は律の前の席に腰掛けた。
律は溜め息をつくと、隼大の耳を引っ張った。