君といる幸せ
「いてててて…。なんだよ、律」
「いいから、耳を貸せ」
「何?」
「……妹だよ」
「!」
隼大は驚いて、律から離れた。
「ま、マジで?!」
「あぁ……」
「お前…何で今まで黙ってたんだよ」
「……別に」
「うわ~…マジありえない!俺たち親友だろ?教えろよ!」
「…………」
「いやいや、そこで無言になるなって。俺…惨めじゃんか…」
隼大は机に項垂れていた。
そんな隼大を無視するかのように、律はまたイヤフォンを耳に付け、机に伏せて眠ってしまった。