君といる幸せ





「そうだよな、そうだよな。お前はそういうドライなヤツだって忘れてた俺がいけなかったよ……って、聞いてないんかい!」








隼大はもう、苦笑いするしかなかった。








「あら?律、また寝ちゃったの?」

「おっ、あかね。聞いてくれよ。律のヤツ、お姫様のことさっきまで俺に内緒にしてたんだぜ?」

「そりゃぁ、律のことだもの。内緒にしておくでしょうね」

「…どういうことだよ?」

「雨宮兄弟のお姫様に対する溺愛は相当なものなのよ。だから半端な気持ちで近付くと隼大も怪我するわよ?」

「…つまりどういうことだ?」

「どういうことも何も、そういうことよ?間違っても、お姫様をそこら辺にいる女の子と同じように扱っちゃダメだってことを肝に銘じておきなさい」









そう言うと、あかねは他のクラスメイトのところへと行ってしまった。
隼大はあかねの言った意味を理解することが出来ず、クレッションマークを浮かべていた。





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