君といる幸せ





「それで、お姫様の反応は?」

「別に嫌がってはなかった」

「嫌がってなかったって…あのなぁ~、お前少しは反省しろ!お姫様にとったらファーストキスだったかもしれないんだぞ?!女の子は特にファーストキスに思い入れがある子が多いんだ。付き合ってもない相手に、いきなりお前がキスしていいわけないだろう!」

「……俺だってあれがファーストキスだ」

「いや…俺はお前のファーストキスかどうかを聞いているわけじゃないんだけど…」








隼大は呆れながら律に言ったが、当の律は隼大の言葉の意味を理解していないようであった。
どう伝えたら、鈍い律に伝わるのかと、頭を抱えた。
そして立ち上がると、何かひらめいたかのように話し始めた。





< 201 / 331 >

この作品をシェア

pagetop