君といる幸せ
(隼大side)
俺が想像していたよりも、律の心の闇は深いようだ。
無理矢理だけれども、律はお姫様のことを好きだと認めた。
これでハッピーエンドになるかと思えば、そうじゃなかった。
自分の気持ちに気付いたくせに、アイツはまた心の奥底にお姫様に対する思いを閉じ込めやがった。
無理矢理理由をつけて…。
なぁ、律。
そんなことして、何の意味があんだよ。
だって、お姫様はお前のことを好きなんだぞ?
それなのに、自分の思いを伝えないだなんて、馬鹿げてるって思う。