君といる幸せ



昼休みになると、隼大がやってきた。









「律、お前まさか朝からここに居たのか?」

「…ん?…あぁ…」

「道理で教室に居ないわけだ…」

「…ちょっと考えごと」

「そう…。で?答えは見つかったのか?」

「あぁ…。なぁ、一つだけ聞いても良いか?」

「…何だよ?」








隼大は恐る恐る律に問い掛けた。









「俺が決めた結論が間違ってるのか、合っているのかは、俺自身もまだ分からないんだ。それに、俺はどうやら自分の感情に鈍いみたいだから、また何かあったら相談に乗って欲しいんだ…」

「何だ、そんなことか。俺は律が出した答えに文句は言わない。それに、相談ならいつでも聞いてやるよ。そんなの当たり前だろう?」

「サンキュー」








律は照れ臭そうに笑っていた。






それからいつものメンバーが屋上へと来て、皆で昼食を食べたのであった。




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