君といる幸せ
「いってー…軽い冗談じゃねぇか」
「律には冗談通じないから。言ったでしょ?花菜を溺愛してるんだから、半端な気持ちで近付くと怪我するわよって」
「はぁー…。冷酷王子様はシスコンってなわけね」
「うるせぇー」
そう言うと、律は不貞腐れてしまった。
「まぁまぁ。そんなことより、早くご飯食べましょう?早く食べないと、昼休み終わっちゃうわ」
「それもそうだな」
「……お前がごちゃごちゃ煩かったんだろう?」
「律、そりゃねーよ。そもそもの原因はお前だろう?」
「……俺は悪くない」
「いいや、お前が俺にお姫様のことを隠してなければ、こんなことにはならなかった」
「……」
「ねぇ、あんた達。どうしても口論したいんだったら、どっかに行ってくれない?邪魔よ」
「わ、悪い…」
「………」
あかねに止められ、律と隼大の口論は終止符を打った。