君といる幸せ
「律先輩…」
「何で泣くの?」
「だって……」
「柚姫、泣き止んで?柚に泣かれたら、どうして良いかわからない」
「…私…ずるいんです…。律先輩と…離れなきゃいけないのに……これからも律先輩と会いたいって思っちゃうんです…」
「なにそれ…。何で離れなきゃいけないんだよ?会いたいなら会えば良いだろう?」
「でも…」
「柚姫が何を思って、そう結論をつけたのかわからないけど、柚も会いたいって思うなら、これからも会おうよ?」
「律先輩っ…」
柚姫は思わず律に抱きついた。
律は驚いたものの、そのまま柚姫のことを抱き締め返した。
どのくらいの時間が経ったのだろうか。
柚姫が落ち着きを取り戻すと、そっと律から離れた。