君といる幸せ



「さーてと…俺は帰るかな。お前はどうすんの?」

「…ちょっと行きたい場所があるから、そこに寄ってから帰る」

「あぁ、お姫様のとこね」

「………」

「律。……後悔だけはすんなよ?」








そう言うと、隼大は屋上から出て行った。









「後悔…か…」








律は空を見上げながらそう呟いたが、その声は風によって掻き消されてしまったのであった。



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