君といる幸せ
「痛っ…」
「余計なこと言う奴にはお仕置き」
「酷いです…」
柚姫はおでこを押さえながら、律のことを見上げた。
そんな柚姫の姿に、律は思わず笑ってしまった。
そして、何かひらめいたのか、律は柚姫のことを見つめていた。
「律先輩?」
「なぁ、柚。記念にさ、写真を撮らないか?」
「…はい!」
律の提案により、2人は写真を撮った。
出掛けた時は写真を撮っていたが、学校の時に撮るのはこれが初めてであった。
「サンキュー」
「後で写真送って下さいね」
「あぁ。……さて、帰るか」
「思い残すことはもうないですか?」
「!…あぁ、大丈夫だ」
そう言うと、律は柚姫の手を引き、帰って行った。