君といる幸せ




「兄貴…あかねの差し金か何か?」

「いや?…まぁでも、最近のお前の変化をあかねが最初に教えてくれたんだがな…」

「しかもその洞察力…。見透かされているみたいで凄い嫌…」

「創が洞察力あるのは職業柄仕方ないだろうな。なんてったって、奏大の敏腕秘書だからな」

「ハァ~…」

「なぁ、律。俺は凄く良い傾向だと思うぞ?この先、律は女の子と付き合うことはないんじゃないかって心配…」

「兄貴」








律は創の言葉を遮った。









「別に柚と付き合ってるわけじゃないんだ」

「………」

「確かに、柚といると自分でも考えられないような行動をすることがあるんだ。このお菓子のこともそうだけど…。隼大にも、兄貴と同じようなことを言われた。………だけど…、俺は今の関係で満足しているんだ」

「律…」








苦笑いしながら言う律に、創は何と言って良いのか、わからなかった。



そんな中、今まで黙っていた奏大が口を開いた。



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