君といる幸せ





どのくらいの時間が経過したのだろうか。



律の表情が余りにも緊張した表情であり、柚姫は声を掛け辛く、律が話し始めるまで待つより他ならなかった。







そして、ようやく決意をしたのか、律は息を吐くと、話し始めた。









「俺さ…昔色々あって、女に対してウンザリしていたし、俺に好意を持っている人間からの手作りの食べ物は、体が受付ないようになっていったんだ」

「あ…だから初めて私がお菓子をプレゼントした時に少し抵抗してたんですね…」

「あぁ…。だから俺は結婚もせず、一人で過ごすんだろうな…と漠然と考えていた」

「………」

「だけど、柚姫に出逢って俺は変わった」

「えっ?」








律の言葉に、柚姫は驚いた表情を見せた。




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