君といる幸せ



「貴女、何様なの?あれだけ律様に近付くなって言ったのに」

「今度こそ階段から突き落として差し上げましょうか?」

「っつ…」








律は怒りで体が震えた。



彼女達が花菜のことを階段から突き落としたことは決定的であった。
また、花菜は律には言っていなかったようだが、彼女達が花菜に接触したのはこれが初めてでないことがわかり、律はいてもたってもいられなくなり、飛び出した。



幸いにも、律が教室に入ってきたことに誰一人気付いていなかった。
律は花菜のことを抱きしめると、女の子達を睨みつけた。




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