LOVEFATE~理由~

「付き合っては、ないんすけど。

これ貰います」


篤君は床に座り込み、
私が持ってきたビールのプルタブを開け、

缶のまま口付けていた




「付き合っては、ないか」



私よりも4才も歳が下だから、

弟のように可愛い可愛い篤君だけど



こんな所は、可愛いくない





「俺、まだ18だし、
マジな付き合いとか面倒で。

どーせ、俺付き合ってもいつも長く続かないんで、
今みたいに適当に遊んでる方が楽なんすよ」


そう言ってビールを飲む横顔は、

18才とは思えないくらいに大人びている



てか、未成年に飲酒させて見過ごしている私は、

ダメな大人だな






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