LOVEFATE~理由~
「あ、そっか。
じゃあ、そうするか」
俊ちゃんは、
私の提案をあっさりと受け入れてしまう
このままじゃ、ダメだ
「あ、でも、蘭子ちゃんTRIANGLEとか興味ないと思うから!!
だから、やっぱり私が俊ちゃんの部屋に行く!!」
断れないだろうくらいに、
語気に力が入ってしまう
俊ちゃんもそんな私に、
う、うん、
と少し気圧されたように頷いている
「じゃあ、近いうちに。
おやすみ、英梨」
「――おやすみ」
はにかむように、
俊ちゃんに笑い掛ける
俊ちゃんも笑顔を返してくれて、
階段を降りて行く