LOVEFATE~理由~

「そんなまりえちゃんの初体験は、どんなの?」




「私の初体験は……」



私の初めては……



「私の初めては、
家庭教師の先生でした」




それは、いつも本当の事を答えていた



私の初体験




嘘でも、子供の時から大好きだった幼馴染みの男の子とした、と言えない



そんな風にそんな嘘を付いたら、

俊ちゃんを汚してしまうみたいで出来ない



なんなら、自分の中に本当にあるあの黒い影のような初体験の思い出を、

こうやってさらけ出してしまう方がいい




どうせ、それを書かれ載るのはAV専門の雑誌



そんな雑誌で、

嘘でも誠でも綺麗な思い出を語る必要なんてないから



それを読む、私を性のはけ口としてしか見てない男性読者を、

満足させれるような卑猥なエピソードでいい




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