LOVEFATE~理由~

「社長、もしかしたら私が辞めるんじゃないかって、

心配してません?」



「まあな。

今のまりえの顔見てて、
ますますそう思った」


そう言う社長は、

私の顔じゃなくパチンコ台の液晶をジーと見ているけど




「心配しなくても私辞めませんよ。

辞める理由なんてないもん」



「そっかぁ…」


その声は安心している訳でもなくて、

感情の籠らないような声




私の言っている事を、
信じてないのかな?




ほんの少しだけ、
今の私は揺れているから、

それを見透かされているのかもしれないな




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