LOVEFATE~理由~

「男を好きにならない、か。

シュンちゃんの事も、
もう好きじゃないのか?」



え、と思わず驚いて社長の方を見てしまい、

次の瞬間には動揺して顔を逸らしてしまう




「さっきの会話、
ま、筒抜けで。

俺も聞いたら悪いって思うんだけど、
横にいりゃあ、聞こえる」



私だけの会話を聞いて、

なんで私にとって俊ちゃんが特別な存在だと社長には分かったのだろうか?



それくらい、俊ちゃんの名前を出す私は、

動揺でもしていたのかもしれない




「――俊ちゃんだけは特別なんです。
男に興味のない私が、
誰かを好きになったりしたのも彼だけだし。

それに、カッコイイなと思ってドキドキしたりするのも、
俊ちゃんだけで。

俊ちゃんは、私にとって世界一の男性なんです!」



彼以外の男性は、
男に見えないと言っても過言じゃない



彼は、私の唯一の存在



好きじゃないセックスだって、

俊ちゃんとだけは全然違った



単純に、それは好きな相手とだからなのだけど




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