LOVEFATE~理由~

「柊さんならお前もいつか好きになれたんじゃないのか?

俺、誰かに訊いたら柊さんの連絡先分かるけど」



暗に、もう一度柊さんとの事を考えてみろと、

言っているのだろう




「けっこうです。
柊さん、もうすぐ田舎に帰るから。
もし柊さんと付き合ったら私、この仕事辞めて彼に付いてっちゃいますよ。

そうなると社長が困るでしょ?」



「ああ。それは困んなぁ」



「本当に、そう思ってます?」



その言い方が、

無感情で本当に困ってるように感じない





「思ってるよ。
お前に辞められたら、本当に困るから。
きたまりえは、うちの看板AV女優だから」


そう改めて言われると、
妙に照れてしまう




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