LOVEFATE~理由~

「本当なのね。
けど、英梨も俊太もお互い好きなら、早く言ってくれればいいのに…。

なんで言わないのよ!!」



「ごめん…」




きっと、蘭子ちゃんは、

私や俊ちゃんにその思いをずっと秘密にされていた事が嫌なんだな




けど、私は俊ちゃんが好きな女性かもしれない蘭子ちゃんに、

それは言えなかった



蘭子ちゃんも、
もし、俊ちゃんを好きになる事があれば、

そんな私の思いで二人の関係を壊したくないとか、思ってたから



だから、言えなかった




「英梨も俊太も、
幸せになってよ」


ギュッと蘭子ちゃんに抱き締められて、

嬉しくて涙が出そうになった



蘭子ちゃんから香る石鹸のような匂い



今の今迄、亮ちゃんに抱かれていたんだ




蘭子ちゃんが、
私よりも凄く大人になってしまったみたいで、

ほんの少し寂しかった





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