LOVEFATE~理由~
“そんな子供、産まないで欲しい”
優しい俊ちゃんから、
そんな残酷な言葉が出るなんて思いもしなかった
私のお腹に居た小さな命の火は、
俊ちゃんに消された
「悪い。
俺、余計な事言い過ぎたか」
「いえ。
気にしないで下さい」
私はニッコリと笑うと、
完全に窓の外に向けるように社長から顔を逸らした
夜空を見上げるが、
星は見えない
俊ちゃんに、3年振りに会うのか
もう二度と会いたくないと本当に思っているのに、
それよりも強く、
もう一度会いたいと願っていた
今も、大好きな俊ちゃん