LOVEFATE~理由~
「私の事を、なによ?
まさか、好きだとか言うつもり?」
「くだらない事言うなよ。
そんな事いちいち言わなくても、
俺が蘭子の事どう思っているか分かってんだろ?
とにかく、英梨には言うなよ」
「英梨には、隠すの?」
「当たり前だろ。
兄貴だって、本当はそんな事知りたくないに決まってんのに、
なんで、蘭子は馬鹿正直に本当の事答えてんだよ。
とにかく、もういい」
俊ちゃんはそう言って
階段を上り始めたのか、
聞こえて来る足音が大きくなる
私は慌てて、
自分の部屋へと引っ込んだ
床にぺたり、と座り込んでしまう