LOVEFATE~理由~
「マスター。
俺、ジントニック」
初老の男性のマスターは、
ナツキからの注文に軽く頷いて、
それを素早く用意する
このバーはナツキの行き付けなのか、
マスターとは顔馴染みなのが雰囲気で分かる
このバーを会う場所に指定して来たのも、
ナツキだし
このバーの場所は、
ナツキが働くホストクラブからもそれ程離れていない
細い路地の、
少し分かりにくい場所にある
私達から少し離れた席にカップルが居るだけで、
流行りの店ってわけでも無さそう