LOVEFATE~理由~
「こっちの控え室じゃなくて、
とりあえず、新婦の控え室に行ってみたらどう?」
「え?」
「この中、殆ど親戚ばっか集まってるみたいで、
英梨も会いたくない人とか居るだろ?
家出娘の英梨さん」
「あ、うん…」
今の私の職業は、
AV女優
多分、その辺りの事は親戚中に知れ渡っているだろう
結構、口煩い人やデリカシーのない人達も親戚には多いので、
出来れば会いたくはないな
「このままこっち行って、
突き当たりの部屋だから。
俺、トイレ行くから」
じゃあ、と亮ちゃんは私の肩を叩いて私が来た方向に歩いて行く