LOVEFATE~理由~

私は亮ちゃんから言われたように、

新婦控え室に向かった




そのドアをノックすると




「はーい」


と、姉の声がした



蘭子ちゃんだ、と嬉しくなる



ドアを開け、
部屋に入ろうとした瞬間


体が固まった




そこには、スツールに座る純白のウエディングドレス姿の蘭子ちゃんだけじゃなくて、

私の両親も居た




蘭子ちゃんのそのドレス姿は息を飲む程綺麗だけど、

そんな事よりも、
父親と母親の姿に釘付けになってしまう




「入ったらどうだ」


父親にそう言われ、
私は控え室の中に入った



部屋の中は、窓から太陽の光が燦々と射し込んでいて、

目がチカチカとする




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