LOVEFATE~理由~
夕食会
朝早くて寝惚けていたからか、
枕元で鳴っているスマホを手に取り、
相手を確認せずに電話に出てしまった
「――もしもし…」
一瞬でまた眠ってしまいそうなくらいに、
まぶたが重い
『英梨、今日の夜暇?』
「今日の夜……」
パチッ、と目が覚めた
この声は……
「蘭子ちゃん……」
慌てて体を起こした
まさか、また蘭子ちゃんから電話があるなんて
あの結婚式から、
もう1ヵ月が経とうとしているのに
どうしようか、と
今、軽くパニックになってしまう