LOVEFATE~理由~
past 6②
「あ、英梨?」
チャイムを押すと、
ドアを開けてくれたのは亮ちゃんだった
亮ちゃんも今帰宅したばかりだからか、
玄関に近い場所に居たみたい
スーツ姿のまま、顔に少し疲れが浮かんでいる
亮ちゃんとこうやって顔を合わせるのは、
あの時以来
あれから私を気遣ってか、
亮ちゃんはたまに私の様子を伺うメールをくれていたが、
最近は連絡が途切れていた
「亮ちゃん…。
俊ちゃんもう帰ってる?」
てっきり、俊ちゃんがドアを開けると思っていたから少し驚いたし、
それに、私の横には今倉木さんが居るから……