LOVEFATE~理由~
「俊太は多分部屋に居るから。
上がって」
「はい。お邪魔します」
倉木さんは亮ちゃんの横をすり抜け、
靴を脱ぎたたきに上がる
私は亮ちゃんと目が合うが、
すぐに逸らして倉木さんの後を追う
亮ちゃんの目は、
依然私と倉木さんの関係を疑っていた
私はあの出来事の相手が誰だと、
特定出来る事を亮ちゃんには言わなかったけど
亮ちゃんに、バレたかも知れない
リビングの方から、
俊ちゃん達の両親の笑い声が聞こえて来る
小さい頃から、俊ちゃん達のおばさんとおじさんには、
私と蘭子ちゃんも我が子のように可愛がって貰っていた
私が今から俊ちゃんにする事は、
そんなおばさんやおじさん達に対する裏切りみたいで悲しい