LOVEFATE~理由~



暫くすると、ドアが開く音がして、

私は体を起こした




再び部屋に戻って来た亮ちゃんは、

コンビニでパンツだけじゃなくて、
おにぎりやお菓子や飲み物を買ってきてくれていた




「部屋、静かなのも落ち着かないよな」



亮ちゃんはテーブルに置いているリモコンで、
テレビをつけた



「ほら、英梨、BSでお前が好きなアニメやってる」



「亮ちゃん、私いくつだと思ってんのよ…」




点いたテレビに映るのは、
アンパンマン




私が幼稚園の頃、
とても大好きだったアニメ

その後も、小学生の間は観ていたけど




「俺にとって、英梨はいくつになっても、英梨だから」


亮ちゃんはベッドサイドに座る私の横に腰掛け、

私の肩に腕を回して自分の方へ抱き寄せた



そして、その手を私の頭に載せ、
自分の頭を私の頭にくっ付けて来る





亮ちゃんのそれは、
男性が女性にするようなものじゃなくて…




亮ちゃんが、一切私に対してそんなよこしまな気持ちがない事が伝わって来る




亮ちゃんにこうされていると、
凄く安心する――





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