LOVEFATE~理由~
「亮介君、うちの蘭子との付き合いを辞めてくれないか」
「お父さん、私や亮ちゃんは関係ないじゃない!
英梨と俊太の問題でしょ!」
「――分かりました。
僕ももう蘭子とは…」
亮ちゃんは抵抗する事もなく、
それを受け入れている
それは、当然な事なのだと
亮ちゃんのそんな姿は、
この中で一番大人に見えた
「いや!私絶対に別れないから!!いや」
「蘭子。
俺達も、今までのように付き合っていけるわけがないだろ」
「なんで?
亮ちゃんは私の事、本気で好きじゃなかったのね…。
私は、嫌よ…別れたくない」
蘭子ちゃんはソファーから立ち上がり嘆き、
泣きながらテーブルの上のコーヒーカップを掴んで床に投げ捨てていた
その割れる音が鮮明に、頭に響く
一つ、二つ、三つ――…