LOVEFATE~理由~
家へ続く、路地の暗がり
亮ちゃんの、ランドクルザーが停まっていた
エンジンは付いているみたいで、
車内にうっすらと人影が見える
それは、二人
亮ちゃんは、蘭子ちゃんじゃないその女性を抱き締めるようにしながら、
キスをしていた
また亮ちゃんは、
新しい彼女を家に連れ込んでいたのかもしれない
蘭子ちゃんは、
知っているのだろうか
蘭子ちゃんの、
泣いていた顔が浮かぶ
“いや!私絶対に別れないから!!いや”
亮ちゃんと別れたくないと泣いていた、蘭子ちゃん
蘭子ちゃんも、本当は亮ちゃんと今年のクリスマスを、
恋人として過ごすはずだったのに
私のせいだ
蘭子ちゃんの幸せを、私が壊した