LOVEFATE~理由~

私は、早速ネットカフェにあるシャワールームでシャワーを浴び終え、

注いだばかりの冷たいオレンジジュースを飲みながら自分の借りている個室に入る




リクライニングシートに寝転び、
この先、どうしようかと考えた




ほんの少しだけ、
死ぬ事も考えてしまった



死んでしまいたいって、
お腹の子が流産してから度々思う事があったけど



その度に、いつも死ねないと思う



もし、私が死んで、
罪の意識を感じて俊ちゃんが後追い自殺なんかしたら、って思うと、

絶対死ねない



それに、お母さんやお父さん、

蘭子ちゃんに亮ちゃんが私が死んだらどれだけ悲しむかって思うと



私が生きるか死ぬかは、

私だけで決めたらいけない事なんだって思った




だから、こうやって死ぬ事と同じように、

みんなの前からただ居なくなる



私が何処かで無事に暮らしているのならば、

みんなそれほど悲しむ事はないから



私は死ぬ事と同じように、
こうやって目の前の辛い現実から逃げてしまえばいいんだって気付いた





< 553 / 728 >

この作品をシェア

pagetop